学生たちがチームごとに大学の課題を話し合う「専攻ミーティング」(鈴木康雄教授提供)
卒業間近な学生が、教授陣に大学への不満をぶつける――。金沢美術工芸大学(金沢市小立野5丁目)で、そんな会議が十数年続いているという。講義への厳しい批判もあり、「ダメ出し会」と呼ぶ人も。でも教員から自主的に始めたらしい。何のため?
「専攻ミーティング」という取り組み。デザイン科の教員と学生により1年間の授業が終わった2月前半に2時間ほど専攻ごとに実施され、今年も開かれた。
グラフィックデザインなどを学ぶ視覚デザイン専攻では、講義室に全学年の約80人が集まる。まず5人の教授、准教授が、前年度までの要望に対する改善点を紙資料や口頭で説明。学生たちは教員側が分けた7チームごとに大学の課題について40分ほど話し合い、主に4年生がチームを代表して意見を発表する。
これまでの内容は「学食の営業…