表彰台で笑顔を見せる(左から)2位の伊藤有希、優勝のカリナ・フォクト、3位の高梨沙羅=林敏行撮影
(24日、ノルディックスキー世界選手権 ジャンプ女子個人ノーマルヒル)
「今季一番納得がいくジャンプを2本そろえることができた」。銀メダルを獲得した伊藤有希は満足げに笑った。
伊藤有希が銀、高梨は銅 ノルディックスキー世界選手権
高梨沙羅、今季一番の目標が… 銅に悔し涙「情けない」
1回目を終えて4位。3位との差は飛距離換算で1メートル未満だった。ここで守りには入らない。メダルをかけた2回目は「思い切って飛べた感じがした」。2回目では優勝したフォクトと同じ96・5メートルをマークした。
銀メダルに輝くのは、2大会連続だが、自身にとっての意味合いはまるで違う。「前回はW杯で全然勝てないのに、たまたま世界選手権だけポンッと(メダルを)取れた感じ」。今季はW杯で4勝を挙げ、優勝候補の一角として臨んだ。実力通りに狙って奪い取った銀メダルに「成績も安定してきた中でのメダル。取りたいと思って取った」と自信をにじませた。
だからこそ、貪欲(どんよく)にもなる。「今季一番のジャンプをしても、銀。まだまだ力が足りないということ」。平昌五輪に向け、「ジャンプのレベルを上げていくしかない」と言い切った。(吉永岳央)