世界選手権での優勝を逃し、涙を流す高梨沙羅=林敏行撮影
(24日、ノルディックスキー世界選手権 ジャンプ女子個人ノーマルヒル)
4度目となる世界選手権でも、高梨沙羅は悲願の金メダルを手にすることができなかった。「良いジャンプが飛べた」という1回目は98メートルで2位につけたが、2回目は95メートルと伸びずに3位。「応援してくれる皆さんに何とか形としてメダルを持って帰ることができる」と言いつつも、「情けない」と悔し涙があふれた。
伊藤有希が銀、高梨は銅 ノルディックスキー世界選手権
高梨にとって、フィンランド・ラハティのジャンプ台は昨季のW杯で優勝し、個人総合優勝も決めた思い出の場所。公式練習では「良いイメージを試合につなげたい」と語っていたが、かつての経験を生かし切れなかった。
「今季一番の目標」と位置づけていた大会が銅メダルに終わり、「ここを目指して準備してきたつもりだったけど、準備不足でした」。
■高梨沙羅の五輪・世界選手権(個人戦)での成績
2011年2月 世界選手権(ノルウェー・オスロ) 6位
13年2月 世界選手権(イタリア・バルディフィエメ) 2位
14年2月 ソチ五輪 4位
15年2月 世界選手権(スウェーデン・ファルン) 4位
17年2月 世界選手権(フィンランド・ラハティ) 3位