作品を制作する左官職人の久住有生(なおき)さん(右)とタイル職人の白石普(あまね)さん。作品の内側にも色とりどりのタイルが張られていた=25日午後、愛知県常滑市のINAXライブミュージアム、戸村登撮影
スペインの建築家アントニオ・ガウディの建築に着想を得た作品が、愛知県常滑市のINAXライブミュージアムで完成間近だ。25日には左官とタイルの職人による公開制作があった。26日にも開かれる。
昨年11月から始まった「つくるガウディ」展の一環。バルセロナ郊外に立つ未完の「コロニア・グエル教会」を手本にした。作品は最も高い所で約5メートル、奥行き11メートルで、実物の4分の1。建築家・日置(ひき)拓人さん(48)が構造体を設計した。
鉄筋などでできた構造体に、左官職人の久住有生(なおき)さん(44)が土で、タイル職人の白石普(あまね)さん(46)がタイルで装飾を施している。この日は入り口外側の壁での作業を公開。久住さんが土を滑らかに塗った上に、白石さんが青色系のタイルを丁寧に張っていた。
「つくるガウディ」展は同ミュージアム開館10周年特別展で、3月31日まで。完成作品は4月15日から5月30日まで展示される。(小林裕子)