避難指示が出た市町村
政府は、東京電力福島第一原発事故で福島県内の4町村に出した避難指示を3月31日と4月1日に一斉解除する。対象は約3万2千人。事故直後に11市町村約8万1千人に出されていた避難指示は、対象区域の約7割で解除され、今後は5年後をめどにした「帰還困難区域」の一部解除に焦点を移す。
特集:3.11 震災・復興
浪江町は27日、政府が提案していた3月31日の解除の受け入れを決めた。政府は近く解除を正式決定する。これにより、3月31日に浪江町、川俣町、飯舘村、4月1日に富岡町の避難指示が解除される。対象者は計約3万2千人。
2011年3月の事故後、政府は福島県の11市町村約8万1千人に避難指示を出した。これらは12~13年に「帰還困難区域」と、帰還をめざす「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」に再編された。
政府は15年6月、帰還困難区域以外の避難指示を17年3月までに解除する目標を決め、除染やインフラ復旧を進めてきた。これまでに解除された5市町村と合わせると、解除対象は、避難指示後に転出した人などを除いて計約5万2千人(昨年7月時点)になる。
ただ、15年9月に解除された…