京都府立医科大での虚偽診断書作成容疑事件をめぐり、暴力団組長との関係が指摘されている吉川敏一学長(69)は27日、大学幹部らによる教育研究評議会の辞任勧告に対し、拒否する回答を文書で提出した。飲食店での組長との接触はあくまで「偶然」と主張し、学長選考会議や記者会見で潔白を主張する構えだ。
京都府立医大学長、解任へ 虚偽診断書事件で評議会勧告
解任の手続きは、学長選考会議の「解任規程」に基づいて進められる。規程では、①「職務上の義務違反がある」「学長たるに適しない」などと判断②評議会が選考会議に辞任を発議③学長から弁明を聴取――といった手続きを踏んだうえで、解任の是非を決める。
大学関係者によると、選考会議は委員6人のうち4人以上の出席で解任を決めることができ、過半数が解任を支持する見通しという。
吉川学長は28日に記者会見し、自らの考えを説明する。一方、京都府議会は3月2日、予算特別委員会の小委員会に吉川学長の出席を求め、質疑する方針。