世界選手権から帰国し、「グータッチ」で喜びを表現した押切(左)と君嶋
平昌五輪を1年後に控えた女子ボブスレー界に世界で戦える新コンビが誕生した。押切麻李亜(おしぎりまりあ、22)=ぷらう=、君嶋愛梨沙(きみしまありさ、21)=日体大3年=組だ。18日にドイツ・ケーニヒスゼーで開かれた世界選手権の女子2人乗りで、男女通じて日本勢最高の7位に入った。
欧州遠征を終えた2人は21日、成田空港に帰国。そりを操るパイロットの押切は「7位は今でも信じられない」と傍らにいる君嶋と笑い合った。それもそのはずで、昨年12月初旬のヨーロッパカップ第4戦が2人で戦ったデビュー戦という結成ほやほやのコンビだ。
このワールドカップ(W杯)の下部大会でいきなり優勝。日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟の関係者を驚かせた。世界選手権では、最後の4本目で最高の滑りを見せた。最初の50メートルのラップタイムで5秒27の自己ベスト記録を残すと、パイロット押切の操縦も正確で、最高時速は全体で2番目の120・3キロを記録した。
押切はスピードスケートの五輪…