中国人同士の間に生まれた男児を、日本人男性との間の子と偽って戸籍を取得させたなどとして、警視庁は、母親で中国籍の契約社員、袁爽(ユエンシュアン)容疑者(27)=東京都豊島区南長崎3丁目=ら4人を、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕し、9日に発表した。袁容疑者は「在留資格を得たかった」と容疑を認めているという。
ほかに逮捕されたのは、父親役の建設作業員、高橋信二容疑者(54)=埼玉県八潮市=と、仲介役の男2人。高橋容疑者も容疑を認めているという。
新宿署によると、4人は2014年2月、袁容疑者と中国人の男(27)の間に生まれた男児を高橋容疑者との間の子だと偽り、埼玉県三郷市にうその出生届を提出し、戸籍を取得した疑いがある。子が日本国籍を取得すれば、外国人の母親も長期の在留資格を得られる。
実父である中国人の男が仲介役に60万~70万円を支払って偽装を依頼。高橋容疑者は仲介役から、報酬5万円を受け取ったという。