東京都の豊洲市場(江東区)の用地取得を巡り、交渉初期の2001年に、土地所有者の東京ガスと都が土壌汚染処理の範囲について合意した確認書があることが10日わかった。これまで公になっていなかった文書で、都議会の調査特別委員会(百条委員会)の要求で、東ガス側が提出した。
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豊洲移転賛成の自公、過去の発言は? 11日に百条委
文書は01年7月18日付で、都知事本部と東ガス活財推進室が結んだ「基本合意にあたっての確認書」。市場用地の汚染土壌について、「都の指導に基づき、現在進めている拡散防止を目的とした現処理計画を実施し、土地の譲渡を行う」などとした。汚染処理は主に都条例の範囲内で進めるとする内容で、都がその後、条例を大きく超える対策をしようとする際、東ガスが負担増に反対する根拠になったと見られる。
都の開示文書では、同年7月6…