中国科学院合肥研究院スマート機械研究所の呉正岩研究員のチームはこのほど東華大学の蔡冬清教授と協力し、光触媒による水域汚染対策で重要な進展を実現した。この取り組みは水域環境における抗生物質汚染の解消に効果的なソリューションを提供した。関連成果は環境触媒分野の権威ある学術誌に掲載された。人民日報が伝えた。
近年、抗生物質はその大量使用により水域環境中で氾濫するとともに、大量の耐薬品性を持つ微生物の繁殖を引き起こしている。水域環境における抗生物質と微生物汚染が深刻化している。この汚染に対して、チームは効果的なテルル化カドミウム・タングステン酸ビスマス複合材料を光触媒として、汚染対策に利用した。同触媒はテルル化カドミウムとタングステン酸ビスマスの共同作用を利用し、水中の活性酸素の生成を促進することにより、抗生物質と鈍化した細菌を効果的に分解する。
同触媒はまた高い再利用率を示した。触媒作用を複数回発揮した後も、比較的高い光触媒作用効率を保ち、そして太陽光を光触媒作用の駆動力として直接利用するため、グリーンな環境の持続可能な発展の需要に合致する。そのためこの触媒は、水域抗生物質汚染対策で一定の将来性を示している。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月14日