福井工大福井―仙台育英 四回表福井工大福井2死一塁、長谷川(右)は山岸に2点本塁打を打たれ打球の行方を見つめる=井手さゆり撮影
(23日、選抜高校野球 福井工大福井6―4仙台育英)
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終盤に逆転を許した仙台育英のエース長谷川は「打たれたのは力不足。ピンチで粘ることが出来なかった」と声を絞り出した。
一瞬の隙が、命取りになった。同点の九回、1死から安打を許すと次打者への初球に走られる。完璧なスタートで二盗を決めた福井工大福井の山内は「あそこは勝負をかけた。どこかが動いた瞬間に、ギャンブルで行きました」。一方の長谷川は「(盗塁は)予想していなかった。牽制(けんせい)が足りなかった」。動揺したのか、直後に二塁へ牽制悪送球。三進を許すと暴投で決勝点。明暗を分けた。
伸びのある直球と落ちる球を武器に、昨秋の公式戦防御率0・89は出場選手でトップだった左腕。2度のリードを守れず、「チームを勝たせることが出来なくて悔しい。守備とのコミュニケーションも足りなかったので、夏への課題にしたい」。
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●佐々木監督(仙) 「いいプレーがあったのに流れを持ち込めないのは力不足。長谷川は苦しいながらも粘っていたのでそこに期待した」
●杉山(仙) 六回までに2本の適時打を放つも八回2死二塁での凡退を悔やむ。「あそこで一本打っていれば、最後も変わったんじゃないかと思う」