福島第一原発事故で福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒が、いじめを受けて不登校になった問題で、市教育委員会は24日、いじめを受けていた当時の小学校の校長や担任ら5人が生徒と両親に面会し、初めて謝罪したことを明らかにした。
原発避難でいじめ被害 男子生徒の手記2通全文を公開
市教委によると、面会は3時間で、当時の校長と副校長、小学4、5年時の担任ら5人が出席。生徒は小5の時、同級生らにゲームセンター代を払わされるなどした。担任は「SOSに気づけず傷つけてしまった」、副校長らは「長い間つらい思いをさせてしまった」などと話したという。
生徒の両親は代理人の弁護士を通じ、「息子は話を聞けて良かったと言っております。一定の理解をしたいとは思っています」などのコメントを出した。(大森浩司)