表彰式で、涙を浮かべながら賜杯(しはい)を受け取る稀勢の里=伊藤進之介撮影
大相撲春場所は26日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で千秋楽を迎え、西横綱稀勢の里(30)=本名・萩原寛(ゆたか)、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が13勝2敗で逆転優勝。2場所連続で賜杯(しはい)を抱いた。本割で、1敗で単独トップの西大関照ノ富士を下し、直後の優勝決定戦で再び照ノ富士を退けた。新横綱の優勝は15日制が定着した1949年夏場所以降に昇進した32人で4人目。
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稀勢の里は初日から12連勝したものの、初黒星を喫した13日目に左肩付近を負傷、救急搬送された。けがの詳細は明かさず、14日目を強行出場したが横綱鶴竜を相手に力なく敗れていた。
八角理事長(元横綱北勝海)は、逆転で2場所連続2度目の優勝を飾った新横綱の稀勢の里について、「今後に語り継がれる逆転優勝でしょう。本当に大したもの。昨日、一昨日を考えると、こうなるとは思わなかった」と語った。