地元の高校生たちと共演したバイオリニストの葉加瀬太郎さん=29日午後6時6分、福島県郡山市、迫和義撮影
東日本大震災からの復興を音楽で後押しする「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」(主催・三菱商事、福島放送、朝日新聞社)が29日、福島県の郡山市民文化センターで開かれた。被災者を含め約1900人が訪れ、バイオリニスト葉加瀬太郎さんらの演奏や地元の郡山東、安積両高校合唱部の歌声に聴き入った。
復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト
4回目の今年は、もともと歌詞がない葉加瀬さんの曲「ひまわり」に歌詞をつけて合唱するという企画が目玉。歌詞のアイデアは福島、宮城、岩手3県の子どもたちから募集し、作詞家の松井五郎さんが完成させた。公演の最後に披露されると、大きな拍手がわいた。
葉加瀬さんは終了後、生徒たちに「本番がいちばん良かった。おめでとう」と声をかけた。郡山東の合唱部部長で2年熊田彩加さん(17)は「会場が一体となり、それに私たちものせられた」と感動した様子。安積の部長で2年笛木アレンさん(17)も「『ひまわり』は歌がなくても素晴らしい曲だが、それを合唱で歌える機会に恵まれて本当によかった」と話した。