千葉県我孫子市の草むらで、ベトナム国籍で小学3年のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)=同県松戸市六実(むつみ)5丁目=の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、リンさんの両手首に縛られたような痕があったことが、捜査関係者への取材でわかった。
9歳女児、死因は窒息死か 別の場所で殺害された可能性
捜査関係者によると、リンさんの遺体には目立った外傷がなく、相手の攻撃を防ごうとした時に手などにできる防御創(ぼうぎょそう)もなかった。ただ、腕や足に小さな傷が複数あり、両手首には縛られたような薄い痕があったという。県警捜査本部は、リンさんが行方不明になった後、拘束された可能性があるとみている。
また、これまでの捜査で、首には何かで巻き付けられたような痕があり、司法解剖の結果、死因は窒息死の可能性があることが分かっている。
リンさんは24日午前8時ごろ、松戸市立六実第二小学校に行くために家を出たまま、行方不明になった。遺体は26日朝、自宅付近から約12キロ離れた我孫子市の草むらで見つかり、ランドセルや衣服は遺体発見場所から約18キロ離れた茨城県坂東市の利根川河川敷で見つかった。捜査本部はこれらの地点で聞き込みをしたり、防犯カメラの映像を解析したりしている。