花束を贈呈された佐藤天彦名人(中央右)と稲葉陽八段(同左)=5日午後7時3分、東京都文京区、堀英治撮影
6日に開幕する第75期将棋名人戦七番勝負。昨年、初めて名人を獲得した佐藤天彦(あまひこ)名人(29)とタイトル戦初登場の稲葉陽(あきら)八段(28)が戦う同世代対決となった。20代同士の名人戦七番勝負は、1996年の羽生善治名人―森内俊之八段(肩書はいずれも当時)戦以来、21年ぶりとなる。
第75期将棋名人戦七番勝負
佐藤天彦名人「挑む気持ちで戦いたい」
稲葉陽挑戦者「自分の力を出し切りたい」
対局に先立ち、第1局が指される東京都文京区のホテル椿山荘東京で5日、前夜祭が開かれ、約400人が集まった。朝日新聞社の渡辺雅隆社長は「フレッシュな名人戦。記憶に残る対局になることを祈っている」、毎日新聞社の丸山昌宏社長は「将棋界は今、戦国時代。将来を占う上でも注目の対局になる」とあいさつした。日本将棋連盟の佐藤康光会長は「真剣勝負の重さ、内容にご注目いただきたい」と話した。
対局は2日制で、持ち時間は各9時間。第1局は6日午前9時に始まり、夕方に封じ手。7日朝に再開して同日夜に終局の見込み。立会人は塚田泰明九段。(村瀬信也)
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対局の模様は朝日新聞デジタル(http://www.asahi.com/)で随時お伝えします。棋譜は有料の名人戦棋譜速報(
http://www.meijinsen.jp/
)でも見られます。
現地の大盤解説会は、6日が午後2時半から同6時半まで、7日は午後1時半から終局まで。入場料は2日通し券3千円、1日券2千円。大阪・関西将棋会館(06・6451・0220)の解説会は7日午後6時から終局まで。一般1500円。