トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」
2016年度に国内で最も売れた新車はトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」で、トヨタのHV「アクア」から5年ぶりに首位を奪還した。HV版が追加された日産自動車の「ノート」も伸び、HVへの支持が根強い一方、軽自動車は燃費不正問題もあって勢いを欠いた。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が6日、発表した。
プリウスは09~11年度も首位で、アクアを含め、トヨタのHVがトップに立つのは8年連続。国内の軽を除く新車市場はHVが4割を占め、HVの品ぞろえが各社の成否を分ける。日産は昨年11月、小型車「ノート」にHV版を追加して売り出し、約30年ぶりに月間の国内新車販売で首位に立った。
軽は14年度に新車販売台数の4割超、トップ10のうち7車種を占めていたが、軽自動車税の増税があった15年度以降は低迷。16年度にトップ10に入ったのは5車種にとどまった。
11年末発売のホンダのN―BOXが長く売れており、軽のなかでは2年連続で4度目の首位。三菱自動車が生産して日産自動車が売る「デイズ」は、三菱自の燃費不正の影響で前年度比26・5%減に落ち込んだ。(青山直篤)