奥山恵美子氏
仙台市の奥山恵美子市長(65)が7月に予定されている市長選に出馬せず、2期目の今期限りで引退する意向を固めた。7日、関係者らに「市政に一区切りついた」などと伝えた。8日に記者会見を開き、正式に表明する。
奥山氏は東北大卒業後、東京都庁勤務を経て仙台市職員に。市教育長、副市長などを歴任し、2009年の市長選で初当選した。政令指定市では初の女性市長だった。
仙台市は11年の東日本大震災で、計14万棟が全半壊するなど大きな被害を受けた。だが、昨年度で災害公営住宅の建設が終わり、プレハブの仮設住宅から全住民が退去するなど復興が進んでいる。15年12月には地下鉄東西線が開業。人口は震災前より増えており、市政の課題は復興からまちづくりに移りつつある。(中林加南子)