「第12回上方演芸の殿堂入り」で表彰された京唄子さん=2008年3月、大阪市中央区
「とにかく離婚だけはしないように !絶対に別れたらアカンで!」
漫才師・俳優の京唄子さん死去 「渡鬼」などに出演
6日に亡くなった京唄子さんは、宮川大助さん・花子さんに、何度も夫婦(めおと)漫才師としての心がけを説いていた。大助さんは、顔を合わせるたびに、「あんた浮気してへんやろな?」と言われたという。
大助さんと花子さんは昨年、結婚40周年を迎えた。花子さんは「そりゃ夫婦やから、これまでに何回か危機はあった。でも、唄子師匠の言葉もあって乗り越えてきました」。
大助さんは「唄子師匠は、別れた後も(鳳〈おおとり〉)啓介師匠と仕事をされたけれど、コンビ漫才が難しくなることを身をもって知っていたのでしょうね」と振り返る。
約30年前、唄子さんが「久々に元気のいい夫婦漫才師が出てきた」と、2人の結婚10周年イベントを訪れたのが本格的な付き合いのきっかけ。
毎年2月3日には大阪府寝屋川市の成田山不動尊で恒例の節分祭にともに参加してきたが、大助さんによると「ここ数年は体調が悪く、師匠は不参加だったので心配していた」。花子さんは「偉大な先輩で、ただただ残念です」と悼んだ。(後藤洋平)