東野幸治さん=岡田晃奈撮影
「僕は弱っちい人間」と語る東野幸治さん。「1周回って知らない話」(日テレ系、水曜夜7時)など、数々の番組のMCを務める。トークの雰囲気が怪しい方向にいきそうになると、すかさず間に入って流れを修正。その危機管理能力?で多数の番組の司会を務める、いわば“リスク管理時代の申し子”だ。一問一答は次のとおり。
今年で50歳「立ち位置を変えて…」 東野幸治さん
――MCの仕事が多いですが、この「1周回って知らない話」と他の番組とで、違うことは?
一般の若い人は、意外と芸能人の歴史を知らないですよね。だから黒柳徹子さんや和田アキ子さんについての真相を「知らなーい!」みたいなことを平気で言う。スタジオでは、ご本人がそんなVTR見ている横に僕が居るんです。居心地、悪いです(笑)。
――一番困ったゲストの回は誰の時ですか?
やっぱり和田アキ子さんですね。「なんでご意見番なんですかー?」とか、「なんで毎年紅白出てるんですかー?」っていう、一般の人の無邪気な質問にヒヤヒヤしました。でもアッコさんは大人ですから、真摯(しんし)に答えてくれましたけど。「そんなにすごくない」とか「ウチは歌手や!」って。まあ最後は「うん。なんかよう分からん番組やなあ」言うて去っていきましたけれども。
――東野さんは、スタジオの会話の内容が怪しくなったり、危険な感じがしたりすると、すばやく「修正」して笑いに転化させる才能があるように思えます。
僕が基本的に弱っちい人間やから危機管理能力があるんだと思います。もし僕が番長とか、学校のスターとか、そういう人生を歩んできたら身につかなかったことだと思う。とにかく暗くて、何となくそこにいるような学生時代を送ったから備わった能力だと思っています。
――ダウンタウンの松本人志さんはじめ、大物芸能人たちからの信頼も伝わります。
信頼されているのか分からない…