東京都港区の貴金属店でダイヤモンドの指輪1個を盗んだとして、警視庁はともに無職で、住所不定の神保一樹(36)と、小久保匡史(34)=東京都練馬区北町5丁目=の両容疑者を窃盗容疑で再逮捕し、11日発表した。2人は「遊興費がほしかった」と述べ、容疑を認めているという。
赤坂署によると、2人は昨年5月23日午後2時すぎ、港区南青山6丁目の貴金属店で客を装い、「指輪を探している」と店員に持ちかけ、商品のダイヤモンドの指輪1点(162万円相当)を盗んだ疑いがある。小久保容疑者が商品を見ながら店員と話しているすきに、神保容疑者が指輪を持ち去っていた。署は先月、近くにある別の店で指輪2個を盗んだ容疑で2人を逮捕していた。
港区南青山周辺の貴金属店では昨年5月以降、2人組の男が「婚約指輪」や「彼女へのプレゼント」と称して貴金属類を盗む事件が相次いでいて、2人は「一緒に十数件、貴金属盗をやった」と供述している。署は、神保容疑者が都内の質屋に指輪やピアスなど200点を持ち込み、1千万円以上を得たことを確認しているという。