ホワイトハウスでトランプ大統領が見守る中、連邦最高裁判事就任の宣誓をするニール・ゴーサッチ氏(左)=ワシントン、ランハム裕子撮影
トランプ米大統領が指名したニール・ゴーサッチ最高裁判事(49)の宣誓式が10日、ホワイトハウスで開かれた。トランプ氏は「最高裁判事の任命は、大統領の最も大切な仕事。就任100日以内に成し遂げた」などと述べた。計9人の最高裁判事は保守派がリベラル派を上回り、トランプ政権にとって有利な判決が期待できるようになった。
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米最高裁判事にゴーサッチ氏 議会上院で承認へ
ゴーサッチ氏はトランプ氏が見守る中、「憲法と法に忠誠を尽くすことを約束する」などと語った。保守派のゴーサッチ氏が加わったことで、最高裁判事は保守派4人、保守寄りの中間派1人、リベラル派4人に。昨年2月に保守派判事の急死でできた空席が埋まり、保守がリベラルを上回る元の状態に戻った。
トランプ氏は3月、中東・アフリカ6カ国からの入国を規制する新たな大統領令に対し、ハワイ州の連邦地裁が執行停止の決定を出したことについて「必要なだけ争う」と語っている。最高裁で争われることになれば、今回の任命が追い風になる可能性がある。(ワシントン=小林哲)