福岡空港税関支署が身体検査した際の写真パネルと、無申告で持ち込もうとしていたとみられている金の延べ棒(手前)=13日、一條優太撮影
金の延べ棒を股間などに隠して密輸しようとしたとして、福岡県警は、大阪市交通局職員の大成(おおなり)牧生(54)=堺市堺区=とアルバイトの笹川雄平(25)=神戸市北区=の両容疑者を、関税法違反(無許可輸入未遂)などの疑いで逮捕、追送検したと13日に発表した。いずれも容疑を認めているという。
県警によると2人は3月21日、韓国から福岡空港に帰国する際に金の延べ棒計6枚(約6キロ、2700万円相当)を無申告で輸入しようとし、消費税と地方消費税計約217万円を免れようとした疑いがある。
門司税関福岡空港税関支署の入国検査で発覚した。2人は延べ棒を足の裏に粘着テープで貼ったり、股間に付けたポケットに入れたりしていたという。大成容疑者は「多額の借金を返すためだった」、笹川容疑者は「小遣い稼ぎだった」と供述。県警は指南役がいた可能性があるとみている。
大阪市交通局によると、大成容疑者は鉄道事業本部の事務職員。同局は「厳正に対処してまいります」とのコメントを出した。(一條優太)