東洋大(東京)の研究グループが、公表されているデータを基に企業の女性活躍の度合いを測る計算式を作り、ランキングも発表した。調査に携わった松原聡副学長は「企業、業界ごとに取り組みに差がある。女性学生が就職先を選ぶときの参考にしてほしい」と話す。
ランキングの基となったデータは、厚生労働省の「女性活躍企業データベース」に登録された約7400法人の情報。公表情報のうち、男女の平均勤続年数、労働者や管理職、役員に占める女性の割合、男女の育児休業取得率など、女性活躍の代表的な指標を抽出。女性労働者の割合が高いだけでは高評価にならないように計算式を工夫し、従業員1千人以上などの条件を満たす910法人を順位付けした。
910法人の1位はコンビニ大手のローソン。業界別の1位は、電子部品製造業でキヤノン、金融業で太陽生命保険、食品業界でカルビーなどとなった。東洋大は順位をホームページ(
http://www.toyo.ac.jp/site/joseikatsuyaku/
)に公表。数字を入れればシミュレーションできるページも用意し、順位外の企業の状況も確かめられる。今後は女性の登用と企業業績の関係も調べるという。