5歳のころの写真と一緒に写る坂本花織
昨年、フィギュアスケートの全日本ジュニア選手権を制した坂本花織(17)=神戸ク=は、今も昔もフィギュアへの思いは変わらない。
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■「衣装、ちくちくするー」
「赤ちゃん顔やな。衣装のスパンコールがめっちゃちくちくするーって思っていた。ジャンプとかを覚えて、めっちゃ楽しくてしかたがないときですね」。初めて大会に出た5歳のころの写真を見てこう振り返る。
神戸市出身。家族で見るのが日課だったNHKの連続テレビ小説『てるてる家族』で、フィギュア選手だった主人公の姉に憧れて、興味を持った。4歳で近所のスケートリンクに滑りに行き、競技を始めた。
「4歳のころはスケート教室に入っていて。当時のビデオを見ると、キャッキャしながら楽しそうにはしゃいでいる様子だった」。一番最初にスケート靴を履いたときから、すーっと氷の上に乗っていた。恐怖心もなく、新しいジャンプや技を覚えることがとにかく楽しかったという。
ただ、最初からフィギュア一本ではなかった。