2024年度夏季五輪、招致候補2都市
2020年東京五輪に続く24年夏季五輪の開催都市争いは、ともに3度目をめざすロサンゼルス(米)とパリ(仏)の一騎打ち。国際オリンピック委員会(IOC)は5月に両都市を訪問し、9月の総会で開催都市を決める。24年招致では、多くの都市が住民投票で反対に遭うなどして立候補を取りやめた。残った2都市はいずれも、東京の準備状況を意識して「コスト削減」を打ち出す。危機感を抱くIOCの期待に応え、新たな五輪の魅力を打ち出せるのはどちらか。
事務局の廊下に、日本でも大ヒットしたミュージカル映画「LA LA LAND」のポスターが掲げられていた。ハリウッドが舞台の、ジャズピアニストと女優を目指す男女の物語。「我々はこの映画が大好き。夢を追い、それを実現出来るLAの象徴だ」。ロサンゼルス五輪招致委員会の広報担当者は胸を張った。
ロスは「新設の恒久施設ゼロ、リスクゼロ」を打ち出す。招致委のジーン・サイクス最高経営責任者(CEO)は「五輪招致や開催に金がかかりすぎることが問題。新たな方法を模索しないとだめだ」と話す。
ロスの立候補が決まった頃、東…