パリ・ルーブル美術館の前に集まった支持者に向けて勝利宣言をするマクロン氏=7日午後10時51分、杉本康弘撮影
フランス大統領選の決選投票が7日にあり、欧州連合(EU)の統合を深める立場で、既成政党に属さずに立候補したエマニュエル・マクロン前経済相(39)が当選した。反EU、反移民を掲げ、初の女性大統領を目指した右翼・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン氏(48)を退けた。
特集:フランス大統領選挙
仏内務省の集計(未確定)によると、マクロン氏の得票は66・06%、ルペン氏は33・94%だった。
大統領の権限が強められた1958年からの現体制で、左右2大政党以外からの大統領は初めて。フランス史上最年少での就任でもある。
マクロン氏は7日夜、パリ・ルーブル美術館入り口の「ピラミッド」前で演説し、「自由、平等、友愛の理念のもとに国民に仕える」と宣言した。グローバル化を「国民が犠牲になる」と批判したルペン氏の得票率が3割超になったことを踏まえ、「国民を結集し、和解をはかる。学校でも仕事の場でも、一人ひとりに居場所を与える。国民を守り、欧州を立て直す」と語った。終始、険しい表情だった。
マクロン氏は親EUを強調し、…