ユニクロのエアリズムマスクがこのほど発売されると、日本各地のユニクロ各店舗では長い行列ができ、公式サイトもアクセスが集中して一時はサーバーがダウンし、ユニクロがお詫びの声明を出すことになった。「揚子晩報」が伝えた。
筆者が取材したところによると、中国のユニクロ公式サイトではこのマスクは売られていないが、ECサイトには代理購入を手がける業者がすでに現れている。
ユニクロの新発売のマスクは看板商品・エアリズムシリーズの一部で、同シリーズの他の商品と同じ素材を使用し、さらっとしている、通気性が高い、洗濯が楽といった特徴がある。1パック3枚で、価格は990円、3つのサイズから選べる。ユニクロの声明によると、20回洗濯しても細菌除去率99%をキープできるという。
ユニクロはさきにマスク価格を1枚66元(1元は約15.1円)としていたが、ネットユーザーから「高すぎる」とツッコミが入っていた。その後正式に発表された価格は3枚組で65.5元、1枚当たり約22元とだいぶ庶民的になったことが注目される。さらにうれしいことに、このマスクはなんとメイド・イン・チャイナだ。
このマスクはS、M、Lの3サイズあり、普通のマスクでは小さいという人も困らない。すでに手に入れたネットユーザーによると、マスクの素材は非常に柔らかく、3層構造になっていて、紫外線を遮る外側の層、高機能のフィルター層、エアリズム素材の内側の層からなる。公式サイトの説明では、細菌や花粉などの粒子を99%カットし(BFE99%、花粉濾過99%カットのフィルターを採用)、高性能フィルターで飛沫をブロックするという。そして、「感染(侵入)を完全に防ぐものではありません」とも書いてある。
SNSでは、「日本中でなぜウイルスがブロックできず、つばしかブロックできないようなマスクがこれほど人気なのかわからない……」という声が上がっている。
興味深いのは、今回売り出されたエアリズムマスクは、ユニクロの親会社ファーストリテイリングが多くの消費者の声に応えて打ち出した商品ということだ。SNSを見ると、大勢の日本人が持っているエアリズムの下着でマスクを自作していることがわかる。
ユニクロマスクは現時点では日本国内のみの販売で、他の国・地域での発売の情報はない。中国国内のECサイトには代理購入業者が現れ、価格は3倍以上跳ね上がり、1パック200-300元で販売されている。
業界関係者によると、「ユニクロのマスクは『ウイルスブロック、細菌ブロック』という目に見えるニーズだけでなく、2つの隠れたニーズにも応えている。さらさら感と繰り返し使用できること、の2点だ。ユニクロはこの隠れたニーズを探り当てた。ここが一般のマスクと区別される最大の優位性であり、だからこそ人々は争ってユニクロのマスクを買い求めるのだ」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年6月29日