南昌鉄路装備製造有限公司が生産した使い捨て医療用マスク30万枚が8日、江西省南昌市向塘駅でトラックに積み込まれ、上海経由で日本に発送された。中国新聞網が報じた。
南昌鉄路装備製造有限公司のマスク生産工場で、海外に輸出する使い捨て医療用マスクを生産するスタッフ。(4月8日、撮影・胡国林)
3月10日、南昌鉄路装備製造有限公司は、東京の株式会社順天が、防疫のために中国からマスクを輸入することを計画していると知ったため連絡を取り、企業の性質やマスク生産規模、専門機関による品質検査状況などについて紹介すると、マスクの原材料のメルトブロー式不織布、不織布各90枚、完成したマスク60枚を送るよう求められた。
同月30日、双方はオンラインで契約を交わし、南昌鉄路装備製造有限公司が使い捨て医療用マスク30万枚を輸出することで合意し、4月8日には南昌市向塘鎮から発送されることが決められた。
8日、江西省南昌市向塘駅でトラックに積み込まれ、上海経由で日本に発送された。(4月8日、撮影・胡国林)
契約から発送まで10日しかなく、品質に対する要求も高いため、同社の社員は清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)に合わせた3連休も休みを返上し、急ピッチで生産した。
マスクの高い品質を確保するために、同社は経験豊富な専門の技術者が全行程を管理するよう手配した。また、基準をクリアした印刷業者を見つけ、輸出の基準に合わせたマスクのパッケージを製作し、順天の要求を満たした。
南昌鉄路装備有限公司の魏国華経理によると、中国国内では新型コロナウイルス感染の収束の兆しが見えるようになっているのを背景に、国内市場のニーズを満たすのを前提に、海外市場の開拓を積極的に展開し、マスクの全面的な海外進出を実現し、世界のウイルスとの闘いにおいて積極的な役割を果たすことを目指している。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月10日