日本原子力発電は10日、東海第二原発(茨城県)の原子炉などの劣化状況を調べる特別点検を、今月中旬から始めると発表した。特別点検は40年を超えて原発を運転するのに必要な手続きで、劣化状況に問題がなければ、原電は今秋に運転延長を原子力規制委員会に申請する見通し。原発の運転期間は原則40年だが、出力の大きい原発は運転延長を目指す例が相次いでいる。
東海第二は出力110万キロワット。再稼働に向けた審査が規制委で続いている。運転開始は1978年11月で、来年で40年を迎える。運転延長を目指す場合は今年11月までに特別点検を終わらせ、延長を申請する必要がある。
原電によると、特別点検では原子炉や格納容器、原子炉建屋のコンクリートなどの劣化状況を確認する。その後、設備の点検や交換といった保守管理の方針をまとめる。
原電が再稼働を目指す2基の原…