国際サッカー連盟(FIFA)が9日にバーレーンのマナマで開いた理事会で、現行の32から48チームに出場枠が広がる2026年ワールドカップ(W杯)の大陸連盟別出場枠が決まり、アジアは現行の4・5(0・5は大陸間プレーオフ)から大幅増の8枠が確約されることが承認された。プレーオフでも出場権を得れば、アジアから最大9チームが出場できる。
アジア以外では欧州が3増の16、アフリカは4増の9、南米は1・5増の6、北中米カリブ海は2・5増の6、オセアニアは0・5増の1が確約された。予選免除で出場できる開催国については、当該大陸連盟の枠から差し引く。また、残る2枠については欧州を除く5大陸と開催国の所属連盟からの代表計6チームが争うプレーオフで決定する。
■経済面での多大な貢献を加味?
過去の大陸別の成績から考えれば、8枠を確約されたアジアは優遇された印象が強い。「サッカーを世界に広めたい」という大義名分に加え、経済面での多大な貢献をFIFAが加味したとも考えられる。
14年ブラジル大会でアジア勢4チームはすべて1次リーグ敗退。18年、22年大会でのアジア枠が4・5で現状維持されたとき、田嶋幸三FIFA理事は「成績を見たら4枠に減らされてもおかしくなかった」と漏らした。5大会連続本大会出場の日本も、実力を計る目安となるFIFAランキングは44位にとどまる。
一方、FIFAは2年前、幹部…