阿部勇樹
(14日、浦和6―1新潟)
連続フル出場記録を138試合に伸ばした。GKを除いてJ1で歴代単独1位となったが、浦和のMF阿部勇樹は素っ気なかった。記録のことを聞こうとする報道陣に開口一番、「勝てて良かったです」。
浦和は公式戦3連敗中で、開始2分に先行された。だが、20分までに逆転し、前半だけで5点を奪った。押せ押せムードの中で、35歳の阿部は冷静だった。DFが攻撃参加すれば、下がって抜けた穴を埋め、首位奪還に貢献した。
寡黙な主将は、気配りの人だ。練習中のランニングでは後方を走って、各選手の状態を見る。気になる選手がいれば声をかける。全体の雰囲気が悪ければ、先頭を走ることもある。
千葉県出身。市原(現J2千葉)時代に16歳でJ1デビューし、この日で通算514試合。記録には興味がない。「チームの勝利がなければ何もない。今までもそうだし、これから先も変わらない」(勝見壮史)
○槙野(浦) FKから右足で、今季リーグ戦初得点。「前夜、ゴールを決める夢を見ていた。正夢になってよかった」
○興梠(浦) 前半20分のチーム2点目が決勝点に。「(公式戦)ここ3試合、チームは点が取れていなかったので非常によかった」