過激派組織「イスラム国」(IS)が最大拠点としていたイラク第2の都市・北部モスル。イラク軍が奪還作戦を展開する西部で、ISは住民を「人間の盾」にして徹底抗戦するが、戦闘員は激減しており、一掃される日は近づいている。
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チグリス川東岸のイラク軍拠点。対岸にISがなお支配する旧市街が見える。断続的に「ドーン」と、IS支配地域を狙った砲撃が続く。イラク軍のナジブ・アルジョブリー少将は19日、朝日新聞の取材に、モスル西部に残るIS戦闘員は「300~400人」と明かした。
2014年6月、ISはモスルを陥落させ、世界に衝撃を与えた。モスルには世界各国からIS信奉者が集まり、一時は数万人のIS戦闘員がいたとされる。
少将によると、現在残るのはチェチェンや東南アジア、チュニジアなどからの戦闘員。イラク出身者は逃亡したが、外国人戦闘員は目立つため逃亡できず、戦い続けるしかないという。
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