国際スケート連盟はフィギュアスケートで平昌五輪シーズンとなる来季のグランプリ(GP)シリーズの日程と出場選手を26日に発表し、男子はGPファイナル4連覇中で世界選手権優勝の羽生結弦(ANA)が第1戦のロシア杯(10月20~22日・モスクワ)と第4戦のNHK杯(11月10~12日・大阪)にエントリーした。ロシア杯では四大陸選手権優勝のネーサン・チェン(米)と激突する。
フィギュア特集 Kiss and Cry
五輪連覇を狙う羽生にとって、そのシーズンを占うGPになる。実力では羽生が上だが、高難度ジャンプを得意とする伸び盛りのチェンがシーズンオフの期間中にどれだけ成長したかを見極める大会になる。開幕戦は新しいプログラムに対する海外も含めた観客の反応やジャッジの評価、得点の出方などを測る場でもあり、五輪に向けて新プログラムを改良しながら仕上げていくことになるだろう。
NHK杯ではスケーティング技術が高いパトリック・チャン(カナダ)と戦う。2連勝してシリーズ上位6人によるGPファイナル(12月7~10日・名古屋)に弾みをつけたい。
世界選手権銀メダルの宇野昌磨(中京大)は第2戦のスケートカナダ(10月27~29日・レジャイナ)でチャン、第5戦のフランス杯(11月17~19日・グルノーブル)で欧州選手権優勝のハビエル・フェルナンデス(スペイン)と争う。
女子では左股関節の骨折からの復帰を目指す宮原知子(関大)がNHK杯で世界女王のエフゲニア・メドベジェワ(ロシア)に挑む。シニアデビューの本田真凜(大阪・関大高)はスケートカナダと第3戦の中国杯(11月3~5日・北京)の2連戦に出場。中国杯は世界選手権5位の三原舞依(神戸ポートアイランドク)、トリプルアクセル(3回転半)ジャンプに取り組む樋口新葉(東京・日本橋女学館高)も顔をそろえる。(野田枝里子)