巨大なフチ子さん((C)タナカカツキ/KITAN CLUB)と一緒に写真を撮る親子=吹田市千里万博公園
「コップのフチ子」さんが腰掛けていたり、ホワイトタイガーやワニが水槽をのぞいていたり。大阪府の吹田市千里万博公園の生物ミュージアム「NIFREL(ニフレル)」で、館内に色とりどりの巨大フィギュアが仕掛けられ、子どもたちの目を楽しませている。9月3日まで。
特集:どうぶつ新聞
「コップのフチ子」さんは小さな女性の人形で、コップの縁など身の回りのものに腰掛けたように飾ることができ、人気だ。コインを入れるとカプセル入り玩具が出てくる自動販売機などで買える。
フチ子さんのように、展示水槽にいろんなフィギュアをぶら下げて、生き物に興味をもってもらうきっかけにできないかと職員らが企画。カプセルトイメーカーのキタンクラブ(本社・東京)が監修した。
フチ子さんは、飼育を担当するキュレーター姿で登場。他に水槽の縁にぶら下がっているのは、実際に館内にいる生き物たちだ。同館限定で販売されているカプセル玩具14種類のうち、フチ子さんを含めて7種類を最大約30倍に大きくした。強化繊維プラスチックでできていて、写真を撮ったり、触ったりできる。
1階の「わざにふれる」エリアでは人気の高いイリエワニのフィギュア(約150センチ)、青色の体が特徴のメガネモチノウオ(約70センチ)、2階の「みずべにふれる」エリアでは、エボシカメレオン(約65センチ)がヤドカリの水槽にぶら下がる。カピバラやワオキツネザルの姿も。
京都府福知山市から来た丸山梛木(なぎ)君(1)は、巨大なエボシカメレオンに興味津々。母の英美さん(31)は「あちこちにあってかわいい。息子も興味があるみたい」と話した。
同館広報の田井康之さん(46)は「実物と比較して見ても楽しい。フィギュアをきっかけに、ニフレルの生き物たちを好きになって欲しい」。問い合わせは同館(06・6876・2204)へ。(大蔦幸)