交流戦絶好調のオリックスの安達(左)
交流戦に入って、オリックスが好調だ。2カードを終えて12球団唯一負けなしの6連勝で、交流戦首位に立つ。躍進の背景には、一変した打線の存在がある。
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球団の月間最多敗戦記録の「19」に並んだ5月がうそのようだ。チーム打率は交流戦前が2割5分だったのに対し、交流戦では3割7厘。打線好調を見せつけたのが6月2日の巨人戦だ。3点を追う九回2死走者なしから、代打ロメロのソロで2点差に迫ると、安達の適時二塁打で1点差。続く小谷野の二塁打で追いついた。
そして延長十一回。安達が今季1号となる右越えソロで試合を決めた。「今まで全然打ててなかったのでよかった」。昨季、難病の潰瘍(かいよう)性大腸炎を発症した安達は、5月中旬に体調不良を訴えて休養。交流戦前までの打率が1割6分9厘で、規定打席以上の打者ではパ・リーグ最低だった。ところが交流戦打率は5割5分超。トンネルを抜けた感がある。
もう1人、好調のシンボルが駿太だ。交流戦2戦目、5月31日のヤクルト戦でサヨナラ適時打を放つと、6月4日の巨人戦では先頭打者アーチ。「交流戦をいいきっかけにして乗っていけたらいい」と言っていた通り、チームに勢いを与えている。
昨季は5勝13敗と交流戦最下位だったチームが本当に変わったかどうか。6日から阪神戦(京セラ)。セ上位チームとの対戦で真価が問われる。(藤田絢子)
■主な選手の交流戦前との打率の比較
※数字は左から交流戦前、交流戦後
交流戦前 交流戦中(4日終了時)
駿太 .255 .545
西野 .211 .462
安達 .169 .556
小谷野 .314 .360
中島 .272 .500
チーム .250 .307