危険から命守る「安全科」授業続く 池田小事件16年——贯通日本资讯频道
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危険から命守る「安全科」授業続く 池田小事件16年

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安全科の授業を受ける6年生の教室がモニターに映し出された=8日午前、大阪府池田市、筋野健太撮影


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安全なはずの学校で児童8人の命が奪われた大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の殺傷事件から8日で16年。命の大切さを胸に刻み、事件の教訓を再発防止に生かす営みが続く。


母の手記「あの笑顔、もう一度会いたいよ」 池田小事件


■6年生に手記読み上げ


学校ではこの日、身の回りの危険から命を守ることを学ぶ「安全科」の授業が全学年であった。6年生の3学級では事件で亡くなった山下玲奈さん(当時8)の母和子さん(54)の手記が読み上げられ、東組の授業の様子がテレビモニターを通じて別室の報道陣に公開された。


授業のテーマは「自殺を考えるほど友だちが悩んでいたら」。担任の佐野陽平教諭(30)が「山下玲奈さんは16年前の今日、亡くなった8人の中の1人です。事件の後、お母さんが玲奈さんに書いた手紙です」と説明して朗読した。


佐野教諭が「君たちの命を、おうちの人がどれだけ大切に思っているか、手でやってみて」と問いかけると、児童たちは両手をいっぱいに広げたり、「これじゃ足りない。手がちぎれるくらい」と発言したりした。


手記の後半、玲奈さんの友人に触れた部分は授業の最後に朗読され、児童らは授業で感じたことを熱心に書いていた。


手記は2002年6月、朝日新聞に寄せた。事件から1年を前にした心境を、娘にあてた手紙の形でつづった。在校生に向けて和子さんは、「親はあなたたちのことを大切に思っていることを知ってほしい。命はこんなに大切なんだと感じてほしい」と訴える。


和子さんの玲奈さんへの思いは当時も今も変わらない。「痛い思いをさせて、何もできなくて、本当にごめんね」。墓前で手を合わせるたびに、悔しさがこみ上げる。


事件から5年後に誕生した長男(11)は今年、小学5年生になった。和子さんは7日、小学校の近くにある玲奈さんの墓を訪れ、大好きだったヒマワリを供えた。「弟も頑張っているよ。今という時間を大切に悔いなく生きるよ。いつも見守っていてね」。心の中でそう話しかけた。



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