練習ラウンド中、話をする宮里藍(左)と中原創一郎さん=6日
今季限りで現役を退く女子ゴルフの宮里藍(31)が引退を表明してから初の試合となるサントリーレディス(兵庫・六甲国際GC)が8日始まった。10番スタートのこの朝、宮里はひときわ大きな拍手と、「藍ちゃんがんばれ」の声援に笑顔でこたえた。近くで見守ったのがクラブを提供するブリヂストンスポーツ社クラブ商品開発室の中原創一郎さん(41)。宮里が高校3年でプロ転向した当時から試合に同行し、用具の準備や修理を担ってきた。「藍プロは、常に自分と向き合い、成長してきた」と14年間を振り返る。
「これ以上ないゴルフ人生だった」宮里藍が引退会見
知り合ったときから宮里のスイングに舌を巻いた。体の動きにこだわり、「ロボット並みの再現性があった」。だから、プレーにクラブが占める割合は「数パーセント、最後の微調整の部分」。18歳にしてすでに自立した「大人」のプロゴルファーだった。
毎冬、新シーズンに向けてクラブの新作を試打してもらうと、3発も打てば自分に合うかどうか分かったという。意見を求めると「試合ではもっと強く振るので、軌道が曲がってしまう」など、明確な答えが返ってきた。
2006年、米ツアーへ本格参…