ティーショットを放つ宮里藍=有田憲一撮影
女子ゴルフのサントリーレディス(兵庫・六甲国際GC 6538ヤード=パー72、賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)は9日、第2ラウンドがあり、現役引退を表明後、初試合の宮里藍が2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーでスコアを二つ落として通算イーブンパー。予選は通過したが、前日の22位から50位に後退した。
辻梨恵はスコアを三つ伸ばして通算10アンダーとし、首位を堅持。3位で出た葭葉ルミとキム・ハヌル(韓)がそれぞれスコアを四つ伸ばして1打差の2位に浮上した。通算1オーバーまでの67人が決勝ラウンドに進んだ。
■勝負師の意地のぞかせる
苦しいゴルフが続いた宮里藍だが、気持ちを制御して、立て直した。
体調が万全でなく、前日同様にショットは「スイングのテンポがしっくりこない」。前半はバンカーに何度も打ち込んだ。ただ、すごいのが「これでバンカーショットがうまくなる」ととらえていたことだ。
後半からは力を抜いてスイングすることだけに集中。本来、重要視するポイントは複数あるというが「十分に緊張感はある。あえて(プレッシャーを)足す必要はない」と語った。
首位に10打差。「厳しいですが、あとはショットの調整だけ。このままでは終われない」と勝負師の意地をのぞかせた。