広島のジョンソン
(9日、広島12―3楽天)
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開幕戦以来、70日ぶりに戻ってきた1軍のマウンド。広島のジョンソンが、パ・リーグの首位に立つ楽天を6回2失点と抑え込み、今季初白星を挙げた。
一回、先頭の茂木に右前安打を許した。だが続くペゲーロは初球でカットボールを見せ、2球目は逆方向に変化するシュートを打たせて二ゴロに。ウィーラーとアマダーの2人も手元で曲がる変化球で料理した。
「1軍の試合は失敗が許されない競争の世界。緊張感があった」。打線が序盤に6点のリードをくれたおかげで、持ち前の打たせて取る投球が貫けた。109球と球数こそかさんだが、打率2割7分超の楽天を相手に、18アウトのうち10個をゴロで奪った。
今季は2年連続の開幕投手を任されながら、四回途中7失点。その後、咽頭(いんとう)炎による発熱などで4月5日から戦列を離れていた。療養が長引き、2軍で実戦復帰したのは5月20日。その間も、チームは勝ち星を積み重ねていた。「チームはいい状態でプレーしていたけど、そこに自分がいない。それが悔しかった」と正直な思いを口にした。
戻ってきた背番号「42」に、緒方監督は「待ちに待ったエースが帰ってきてくれた。100%ではないにしても、いい状態だ」とうなずいた。交流戦に入ってわずか2敗。阪神が敗れ、2位と3ゲーム差まで広がった。昨季の沢村賞投手の復活で、カープの勢いは更に増しそうだ。(松沢憲司)
○バティスタ(広) 二回に先制の右翼線二塁打。「点が入ってよかった。本塁打だけじゃなく、安打も打てるんだよ」