名人戦・順位戦とは
中学生棋士の藤井聡太六段(15)が15日、第76期将棋名人戦・C級2組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)で最終10回戦に勝ち、初参加の順位戦で史上最年少での全勝昇級を果たした。公式戦はこれで15連勝となり、快進撃が続いている。
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東京都渋谷区の将棋会館で、三枚堂達也六段(24)と対戦した。昨年、藤井六段らを破り、上州YAMADAチャレンジ杯で優勝した若手だ。三枚堂六段が得意とする「横歩取り」の戦いになったが、優位を築いた藤井六段が勝った。
順位戦には、名人挑戦権を争うA級から最も下のC級2組まで五つのクラスがある。今期のC級2組には50人が参加。藤井六段は初戦から9連勝して、一つ上のC級1組への昇級を既に決めていた。C級2組初参加での全勝昇級は中原誠十六世名人(70)らが達成しており、6人目の快挙。(村瀬信也)