連邦議員らが撃たれた野球場の近くには、多くのメディアが集まっていた=14日午前9時半、バージニア州アレクサンドリア、小林哲撮影
米連邦議会の議員らが野球の練習中に、潜んでいた男にライフルとみられる銃で撃たれた。容疑者は銃を乱射し、警官と銃撃戦に。下院議員ら4人がけがをし、容疑者は死亡した。繰り返される銃被害に、銃規制をめぐる議論が再燃するのは必至だ。
米共和党の議員、撃たれる 野球の練習中、容疑者は死亡
事件が起きたのは、ワシントン近郊のバージニア州アレクサンドリアの野球場。毎年恒例の共和党と民主党による親善試合を15日夜に控え、14日早朝から共和党議員が練習していたところ、突如銃声が響いた。
「振り返ると、金網のフェンス越しにライフルが見えた。次々と発砲し、『銃撃犯だ!』と誰かが叫び、地面に伏せた。犯人はできる限り多くの議員を殺すために来たに違いない」。本塁近くにいたモリス・ブルックス下院議員は緊迫した様子を記者団に語った。
近くに住むデイブ・ミラーさん(50)は銃声を聞き、慌てて外に出た。「約50発の銃声が響き、辺りは弾薬のにおいがした。すぐに野球のユニホームを着た3、4人がアパートに駆け込んできた」と朝日新聞の取材に語った。
米CNNなどによれば、三塁側…