参院内閣委で、民進党の桜井充氏の質問を聞く萩生田光一官房副長官(中央)。左隣は山本幸三地方創生相、右隣は義家弘介文科副大臣=16日午前10時32分、岩下毅撮影
安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の国家戦略特区への獣医学部新設について、特区を担当する山本幸三・地方創生相は16日、内閣府が文部科学省に対し「『総理のご意向』『官邸の最高レベルが言っている』などと発言した認識はない」とする調査結果を発表した。「発言はあったのだと思う」とした文科省の15日の再調査結果と食い違っている。
加計有利な要件「官房副長官が指示」 内閣府のメール
特集:加計学園問題
文科省は15日、獣医学部新設をめぐる一連の文書の存在を認めた再調査の結果報告で、「官邸の最高レベル」「総理のご意向」の記述について、文書を作成したとされる課長補佐が「こうした趣旨の発言があったのだと思う」と説明していたと公表している。
一方で、内閣府の調査結果は、担当者が関係省庁との協議の場で「スピード感を持って実現すべき旨の(総理の)発言に言及することもあった」と説明。文科省の再調査結果については「調整が困難な局面で、内閣府職員が時として使用する強い口調が反映されたのではないか」とした。
また、文科省の再調査では、萩…