用意されたキャンドルを吹き消すツマミ具依さん=18日夜、三重県亀山市、吉本美奈子撮影
「生まれて1万日の節目に1万本のろうそくを吹き消したい」――。27歳の女性がツイッターでつぶやいた「夢」が18日、三重県亀山市で実現した。同市創業のろうそくメーカー「カメヤマ」(大阪市)が全面協力。女性は約3時間かけて、生まれてからの一日一日に見立てたろうそくを1本ずつ吹き消した。
27歳と4カ月半でこの日を迎えたのは、東京都の会社員。「ツマミ具依(ぐい)」の名でブログなどを執筆している。誰もやったことがないことに挑戦して新しい自分に生まれ変わりたいと、今年初め、「1万本のろうそくをケーキに刺して吹き消したい」と投稿した。
このツイートを見つけたのが、生誕1万日を祝う習慣を広める活動をしている一般社団法人「10000日記念日」(千葉県流山市)。カメヤマに話を持ち込んで、同社の亀山工場でイベントが実現した。
終盤は苦しくなり、缶入りの酸素を吸引しながらチャレンジを続けたツマミさん。ケーキに載った最後のろうそくを吹き消すと、「ろうそくの火は人生の一日一日そのものにふさわしい美しさだった。新しい自分で頑張っていきたい」と笑顔だった。(国方萌乃、写真は吉本美奈子)