男子100メートル予選で好記録を出したサニブラウン=加藤諒撮影
陸上の第101回日本選手権が23日、大阪・ヤンマースタジアム長居で開幕。注目の男子100メートルは予選と準決勝があり、好記録が続出した。
予選3組で走ったサニブラウン・ハキーム(東京陸協)が力強くぶれない走りを披露。追い風0・4メートルで、自己ベストを0秒12更新する10秒06。8月のロンドン世界選手権の参加標準記録10秒12を突破する日本歴代6位の好タイムに、場内がどよめいた。続く4組にはケンブリッジ飛鳥(ナイキ)。最後は流して右を2度見たが、向かい風0・9メートルの中で10秒08の自己ベスト。9秒台突入へのムードが一気に高まってきた。
サニブラウンとケンブリッジに加え、2組の多田修平(関西学院大)は10秒21(向かい風0・9メートル)、5組の桐生祥秀(東洋大)は10秒15(追い風0・2メートル)、6組の山県亮太(セイコー)は10秒24(無風)でそれぞれ組の1位となった。
準決勝の1組はケンブリッジが10秒10で1位、桐生は10秒14で2位(向かい風0・2メートル)、2組はサニブラウンが予選の自己ベストに並ぶ10秒06で1位、多田は10秒10で2位、山県は10秒31で4位(追い風0・5メートル)で、5人は24日午後8時38分からの決勝へ進んだ。