台湾から覚醒剤を密輸したとして、警視庁は26日、住所、職業不詳の元暴力団幹部、清(きよ)瀬一朗容疑者(64)を覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
組織犯罪対策5課によると、清容疑者は2010年9月、金属製の筒の中に覚醒剤計約9・3キロを隠した小包5箱を、台湾から神奈川県相模原市の暴力団関係者の男宛てに国際郵便で送らせた疑いがある。清容疑者は同月中に中国・上海へ渡航し、国外逃亡を続けていた。
今月20日ごろ、中国公安当局が清容疑者を青島で発見。不法残留の疑いで身柄を拘束して強制退去処分とし、同課が26日、移送中の航空機内で逮捕した。同容疑者が長年、中国や台湾からの覚醒剤の密輸に関わっていたとみて調べる。