「ジャパンエキスポ」の舞台に登場したくまモン=6日、パリ
「パリのみんな、今年もモンジュール!」
熊本県の営業部長くまモンが、この夏もフランスに出張している。6日は、パリ市北部のノール・ヴィルパント展示会場で開幕した「第18回ジャパンエキスポ」に元気いっぱいで登場。ヨーロッパ各地から集まった日本文化愛好者の大歓迎を受けた。
くまモンのフランス出張2017
ジャパンエキスポはアニメや漫画などの日本文化を紹介する、ヨーロッパ最大級のイベント。昨年は4日間で23万人が訪れた。会場にはキャラクターのコスプレをした人々が行き交い、最新アニメのプレビュー公開なども行われる。キャラクターグッズやコミックの展示即売も人気で、主催者によると来場者が使う金額は平均147ユーロ(約1万9千円)にもなるという。
実はくまモンは、5年連続の参加。フランスの日本文化ファンにとってはすっかりおなじみの存在だ。今回は熊本から、6つの小学校の児童が書いた101枚の絵を持ってきた。パリ郊外のプリンセス小学校の児童たちが、熊本地震の被災地を励ます101枚の絵を描いて贈ってくれたことへのお礼だ。ステージの上で、くまモンから絵を受け取ったプリンセス小学校のマクニール・ユナさんは、くまモンやフランス国旗などを描いた絵の感想を聞かれ、はにかんだ様子で「とても上手だと思います」と答えていた。
この日は、木寺昌人フランス大使もくまモンのステージに駆けつけた。「前職の中国大使だったときにも、くまモンは北京や上海に来てくれた。日中関係にも大変ありがたい存在だった。フランスでもますます人気になって大活躍してほしい」と話していた。
ジャパンエキスポ主催者のシルデさんは「くまモンは日本のゆるキャラ文化を牽引した重要なキャラクター。今後もジャパンエキスポのための大事な存在として応援してほしい」と話す。くまモンとフランスの縁は、まだまだ続きそうだ。(戸田拓)