コンピューターウイルスを作成し、保管していたとして、岐阜県警は7日、北海道・道央地方の中学3年の男子生徒(14)を不正指令電磁的記録作成・保管の疑いで書類送検し、発表した。容疑を認め、「自分の実力を試したかった」「中1のころから6千個ぐらい作った」などと供述しているという。
生活環境課によると、男子生徒は2月中旬と3月上旬、自宅で自分のパソコンを使って計2種類の遠隔操作ウイルスを作り、4月15日ごろまでパソコン内に保管していた疑いがある。男子生徒はインターネットのサイトに、オンラインゲームを有利に進める不正プログラム「チートツール」を装い、ウイルス感染するファイルをアップロードしていたという。同課の捜査員が、インターネット上にある違法・有害情報の巡回チェックをしていて見つけた。
このウイルスにパソコンが感染すると、オンライン状態なら離れた場所から操作されたり、パソコンに取り付けられたカメラの前の様子を見られたりする。感染者は数人いるが、目立った被害はこれまで確認されていない。男子生徒はインターネットサイトの情報だけを頼りに独学で作成方法を覚え、サイトから作成ソフトを入手していたという。