仙台育英―東陵 試合後、再試合の激闘を両校選手がたたえ合った=Koboパーク宮城
(31日、高校野球宮城大会 仙台育英5―1東陵)
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30日の試合が延長15回引き分けだったように、仙台育英と東陵の力に大差はない。だが再試合では、仙台育英が「負けられない試合」で発揮する地力のようなものを感じた。
両校は春の県大会準決勝で対戦し、仙台育英は1―5で敗れた。夏のシード順が決まる大切な一戦だが、東北大会出場という点では「負けてもいい試合」だった。実際、3位決定戦は勝って東北大会へ。昨秋に続いて優勝を果たした。
再試合でも先発した仙台育英の長谷川拓帆投手(3年)は、六回まで投げて四球ゼロ。三回まで毎回先頭に四球を与えた前日とは一変した。佐々木順一朗監督(57)は「お互い力が入らなかった分、昨日より制球が安定していた」と評した。
東陵も、前の試合を1人で投げ抜いた佐藤瑞輝投手(3年)が再び先発。常にサヨナラ負けの危機を負っていた疲労からか、3回に連打を浴びて降板した。千葉亮輔監督(46)は「ここまで瑞輝で勝ってきた。やりきったと思う」と語った。
決勝は、1日早く勝ち上がった東北がコンディションづくりでは有利に思えるが、佐々木監督は「ウチはドラマをつくるチームですから」。全国で最後の代表を決める試合にふさわしいドラマがみたい。(津布楽洋一)