シンプルになった五郎丸のゴールキック
ラグビー・トップリーグのヤマハ発動機へ復帰したFB五郎丸歩(31)が4日、静岡・エコパスタジアムでのシーズン前最後のオープン戦にフル出場して好調をアピール。18日のトヨタ自動車との開幕戦(豊田スタジアム)出場を確実にした。
五郎丸はこの日のコカ・コーラ戦で左スミの難しい位置からを含め6ゴール全て決めるなど勝利に貢献した。2年前のワールドカップ(W杯)で一躍有名になったゴールキックを蹴る前に、胸の前で両手を合わせる「五郎丸ポーズ」を封印。より進化させたキック方法がしっくり来ており、「結果が出ているので非常に満足している。シーズン中に(蹴り方を)変えることはない」とよりシンプルな蹴り方で今季に挑むことを明言した。開幕まで2週間となり、「シーズンに入ると体を追い込むのが難しい。調整より、(体の状態を)上げられるまで、上げたい」と意欲をみせた。
防御でも激しいタックルでトライを直前で防ぐなどチームとして機能しており、「自分の責任をしっかり果たせている」と満足そう。復帰後、地元では初めての試合で「エコパはやりやすい。(2019年)W杯も来る。宣伝の力になれたら」。エコパスタジアムには「五郎丸ポーズ」の黄金の像も置いてあるが、「いやぁ、見てないんで」と苦笑いした。清宮克幸監督は「問題ない。キックの安定力、ゲームを落ち着かせるプレー。(開幕戦は)当確じゃないですか」と、全幅の信頼を置いていた。